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わかった風な事を軽々しく口にするな、バカタレ!!PTSD(パニック)とリスカは「死ぬ為」じゃなく、一生懸命生きている確認なんじゃボケ!! というお話

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心理学
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会社経営・心理カウンセリング・教育コンサルタント・人材育成(ヒューマンリソース)講演家、りゅうこころです。ryukokoro

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心無い人がね、言うわけですよ

「そんなすぐに死にたいとか言ってさ、構って欲しいだけじゃないの?」

とか、

「リスカなんてやってる人結構いるけど、本当に死ぬ気で切ってないじゃん!」

とか。

わーかった風な事を軽々しく口にするんじゃねえ、ボケ!!

「痛みを理解しろ」とは言いませんが、こういう軽々しい発言で更に傷ついてしまうのです、心って。

あなただって傷口にワサビ塗られたら嫌でしょう?

じゃあ、せめて黙ってて! そしてこの後に書く事をちゃんと正しく理解して!

先ず、『PTSD』について知って!!(心的外傷後ストレス障害)

自分ではどうにもならないような衝撃的で恐ろしい経験は、日常生活で誰にでも起こりうるものです。

交通事故に遭う・暴行の犠牲者になる・悲惨な事故を目撃するなど。

多くの人は時が経つにつれて、人間が本来持つ能力(忘れる)によって記憶から薄れますが、これが心的外傷体験となり、数か月または数年にわたり影響を受ける人もいます。

これを、外傷後ストレス障害(Post-traumatic Stress Disorder: PTSD)といいます。

PTSDは、トラウマとなるような外傷体験が起こった後に発症します。

外傷体験とは、自分が危機的状況に陥る、生命を脅かされるような衝撃的な体験をする、または他人の死や負傷を目撃するといった体験です。

この辛さは経験した人にしかわからないもので、家族や親しい友人の思わぬ怪我や、暴行による死を知ったことでPTSDが発症する場合もあります。

私がよく記事に書いている「女性の心の傷」にはこのPTSDが必ず関わっています。

「悲嘆にくれる・気持ちが落ち込む・不安や罪悪感・怒りを感じる」

の後に大きく分けて次の3点が起こると言われています。

【フラッシュバックと悪夢】

トラウマになった出来事を繰り返し追体験する症状で、日中に当時の体験を「フラッシュバック(追体験)」するか、または睡眠中に悪夢として現れます。

どちらの症状も非常に生々しく、当時と同じ状況をまた経験しているように感じます。

頭の中で記憶がよみがえり、同時に恐怖心、発汗、におい、音、苦痛など、当時の感情や肉体的な感覚を再体験することもあります。


普段の何気ない物事がフラッシュバックを誘発するきっかけとなります。

例えば、雨の中で交通事故に遭った場合、雨降りがフラッシュバックを引き起こすかもしれません。

【外傷体験に関連する刺激の回避や精神的な麻痺】

外傷体験を何度も追体験するのは苦痛なので、フラッシュバックやそれに伴う感情から自分の注意をそらそうとします。

そして外傷体験を思い出させるような場所や人物を避け、その体験についての話題を避けるようにします。


感情を麻痺させることで何も感じないよう努める為、人との交流を減らし引き込みる事があります。

【常に「警戒」している状態(過覚醒)】

危険がないか用心しているかのように絶えず警戒した状態で、リラックスすることができずにいます。

この症状を「過覚醒」といいます。不安感が拭えず不眠に悩まされ、他の人が気付くほど神経質で短気になります。

その他身体的苦痛として筋肉痛・下痢・不整脈・頭痛・パニックや恐怖心・抑うつ気分などから過度な飲酒やオーバードーグ(薬品の過剰摂取)・希死念慮などを引き起こす場合もあります。

「人生は公平であり、おおむね安全で安心できるものだ」という実感が脅かされるような外傷体験をすると、トラウマになります。

『産後うつ』も一種のPTSDだと言ってもいいでしょう。女性は命がけで子供を送り出すのですから。

男性では耐えられない痛みと苦しみに何十時間も耐えるのです。ある種のトラウマになっても不思議ではありません。

それではなぜ子供を2人・3人と産む事が出来るのでしょうか。それは先に書いた「忘れる」という本能が働いているからだと言われています。

とはいえ忘れるにも時間は必要。脳内セロトニンがちゃんと仕事をしてくれないと物理的に抑うつ状態になってしまいます。周囲の人の温かい支えが必要です。

PTSDになってしまうと以下のような症状がみられます!

・ 羞恥心や罪悪感を感じる


・ 身体の感覚が麻痺しているか、鈍いように感じる


・ 物事を楽しめない


・ 薬物の乱用や飲酒、または自傷行為によって感情をコントロールする


・ 現状との関係を遮断する(解離)


・ 精神的な苦痛が原因で身体症状が現れる


・ 感情を言葉で表現できない


・ 自殺したいと考える


・ 突発的にリスクを負うような行動に出る

中途半端に寄り添ったりしてはいけませんし、存在を否定するなどもってのほかです。

もし身近にPTSDで苦しむ家族や友人がいたら、ちゃんと勉強してからい合いましょう。

「わかったふり」が一番つらいのです。

治らない病ではありません。医療機関を受診し、投薬療法によって快方に向かうようにしましょう。

次に、『リスカ』について知って!!(リストカット症候群・手首自傷症候群)

リストカットは10代~20代、未婚の女性に多く見られます。調査によると、男女比は2対8くらいの割合で女性に多く、おもに、家族、主治医、看護婦との対立、些細な失意をきっかけにして、自分の手首を傷つけます。

本人は死ぬつもりだったと言いますが、それほど深い傷ではありませんし、死にいたる人はまれです。

寧ろその逆で、

「傷つけて出血するのを見て(自分は生きている)という確認なんだ」

と患者様の多くから伺います。

「痛みがある」「出血する」「傷が残る」

等で精神的に不安定な時には一番身近な自傷行為です。

ですから生きるための自傷行為であり、死ぬための自傷行為ではありません。

多くの場合、特に母子関係の間に原因が認められます。

成長と共に女の子は、母親に接近と反発という矛盾に富む態度をとるようになります。

仲間との交友関係が十分に発達すると母親との関係は悪化しませんが、仲間が作れず、母親に愛着せざるをえない女の子もいます。

そのため、母親に近付き支配しようとしますが、別離・自立の葛藤からおこる行動ですから母親に対する愛着を挫折してしまいます。

こうしたとき、両親の対応が適切でないと問題行動に走り、リストカットにいたります。

拒否する母親と、女の子自身の「見捨てられた感」

第二次成長期を迎える女の子にとって一番そばにいて寄り添って欲しいのはお母さんです。そのお母さんが娘と距離を置いたり、諦めてしまう様なそぶりを見せたりするとリストカットに及ぶ可能性が高いと言われています。

自傷部位のほとんどが手首の内側の表皮で、浅い切傷です。

まれに、腕、足、顔、腹部などを切ることもあります。

手首を傷つけるときに用いられる道具は、ほとんどがカミソリかカッターです。

ハサミを用いる場合もあります。そして、この行動は、一回だけではなく、数回、十数回と、繰り返す人が多いです。

攻撃衝動を外に向けることができず自分に向け「母親に愛されない自分の存在が許せない」と思ったり、「自分という存在はこの世界に必要ないのかも知れない」といった考えを否定するために痛みや流れる血などを見て自己の生命を再確認し安心感を得るために行われます。

リストカット以外の症状としては、憂鬱感、食欲不振、器物破損、短時間の意識喪失、神経症、引き篭もり、性的無軌道、薬物依存、うつ病、盗みなどがあげられます。

『あなたが必要なのです!!』

「痛いでしょ?そうしたい気持ちは分からないわけじゃないよ。でも、リストカットをして最後に困るのは誰?」

「辛いだろうけど、そんなことしなくても私はそばにいるよ、だからゆっくり治していこうよ」

など共感を交えつつ注意喚起して、行為を減らしていくのが良い方法です。

リストカットにおいては、行為自体を責めることは絶対にしてはいけません。

また、無理矢理やめさせようとするのもしてはいけません。

このような周囲の行動は、本人に対し過度のストレスとなり、更なるリストカットに走らせる結果になる場合が多いです。

さらには、こころの拠り所を失い絶望し、自殺などにいたるケースもあります。

本人の中で自傷行為は自分の精神を安定させる有効な方法の一つとなっていますので、それに代わるものを考える方がよいです。

先ずは多くのケースに見られる「昼夜逆転」を解消すること、孤独にせず一緒に衣食住を共にする事なども大きな成功事例として挙げられています。

他人との一体感を得るために別の心配してくれる人を探し出して、その人に分かるようにしてリストカットを行う傾向があります。

その人が驚いて大騒ぎして、本気で心配してくれればいいのです。本人にとって、心配してくれる人というのは自分のことを分かってくれる、非常にありがたい人なのです。

つまり「心配されること」=「理解されること」と言う図式になっているのです。リストカットを何回も繰り返していると、やがて周囲の人はその演技のように見えてきてしまい、

『またか・・・

というように、だんだんと関心を持たなくなっていきます。

もし誰も心配してくれる人がいなくなったとしたら、本人は絶望してしまい、本当に自殺してしまうことがありますので注意が必要です。

「あなたが悪い訳ではない、病気がさせているのだから一緒に治しましょう!」

協力体制を取って心療内科や精神科を受診する事が解決の近道だと言われています。

また「リスカ」の場合はカウンセリングも有効です。

「話を聞く・共感する・認めてあげる」

という事が出来るカウンセラーは患者さんの大きな心の支えになるでしょう。

精神的に落ち着けば治まる場合が多く、年齢と共に自傷行為をする人口は減っていきます。これは、年齢に応じた経験により自己を確立する術を手に入れたからだと考えられます。

特に結婚・出産などを経験した女性は非常に強い精神力と心で普通の人よりも生き抜く力が備わっていると言われています。

大事な事は『他人事』とせず、広くみんなが知る事!!

・ クラスでイジメとみられる自殺がありました

・ 隣の家から子供の泣き叫ぶ声が聞こえます

・ 職場内でイジメなんじゃないかと思われる光景を目にします

知らなきゃ知らないで通り過ぎて行ってしまう時間、でも辛い思いに苦しんでいる人は何年も何十年も苦しみ続けるのです!

あなたの勇気ある一言で、その人を救う事が出来るのです。

どうか見て見ぬふりをせず、群集心理に流されて心無い言葉を掛けず、あなたの優しい一言で手を差し伸べて下さい。

その一言で立ち止まる事の出来る人は何人もいるはずです。

大事なことなので最後に大きく言いますよ?

あなたが主人公なのです!

りゅうこころでした。ryukokoro

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