
会社経営・心理カウンセリング・教育コンサルタント・人材育成(ヒューマンリソース)講演家、りゅうこころです。ryukokoro
そもそも、『思いやり』ってナンザマス?
「思いやりをもって!!」
とか
「思いやりのある行動を!」
って言われますけど、そもそも思いやりって何でしょうね?
僕は思うんです。
「思いやり」
ってね、
「自己満足・わがまま」
からきているのだと。
人の為と書いて偽りという字があります。
これはあながち間違いではないのではないかと考えます。

幼いうちは、わがままなほうがいい
わがままとは、自分の感情を素直に出していることだからです。
自分の感情を騙して生きるなんてもったいないことです。
そして自分の感情に素直に生きることで、必ず他人と衝突します。
他人と衝突してはじめて、自分と他人との違いに気づきます。
「自分の当たり前と他人の当たり前は違う」
ということに気づきます。
友達と、より楽しい時間を過ごすためには、自分の感情を素直に伝えることと同じくらい、友達の素直な気持ちを大切にしなきゃって気づきます。
思いやりの心は、そうなってはじめて育まれるのだと考えます。
自分の感情を抑えて、他人の感情を思いやることでは、本当の思いやりは育まれません。
最初は素直に「自分ファースト」でなきゃいけないのです。
「そんなこと言っちゃ行けないよ!相手がどう思うかよく考えてごらん!」
などと、親がよく子どもに注意するのを見かけますが、
「私はちゃんと子どもをしつけていますよ」
という親自身がどう見られるかを気にしたパフォーマンスにしか見えない時があります。
子どものためになっていないということです。
「自分ファースト」で考えると・・
まず、その子どもが
「言われて嫌だったこと」
など、体感をともなう経験を何度もしている必要があります。

自分もあの時にあのように言われて嫌だったという感情が蘇るのです。
だから、他人も同じようにそう言われると嫌だろうという想像力が働きます。
自身が経験していないまたはそう言った経験が乏しい子どもに、
「相手の立場に立って考えてごらん!」
というのは、
「育む前に教える」
という詰め込み教育に似ているように思います。
「転んだら痛いからこの杖を使いなさい」
と言っているようなものです。これ、親の自己満足ですよね?
言い換えれば、まだ失敗もしていないのに失敗しないように先回りした教育です。

想像力は、
「自分もそう感じるからきっと他の人たちもそう感じるに違いない」
という
「自分ファースト」
から始まります。
それが、思いやりの第一歩。
思いやりの第一歩は、
「自分もそうだから、きっと他の人たちも・・」
という、わがままな思いやりなんです。
難しいですかね・・・(^^;
「自分もそうだから」
という思いやりの心は、ほとんどの状況で他者から受け入れられます。
しかし、わがままな思いやりだけでは、より良好な人間関係は作れません。
「君がそうだからって、僕もそうだとは限らないだろ!」
って言われちゃうんです。
そして、
「自分の当たり前と他人の当たり前は違う・・・」
ということに気づきます。
そこからが、本当の思いやりだと思います。
他人の感情を恐れて、自分の感情を騙して生きていては、本当の思いやりの心は生まれません。

「あなたファースト」ではダメ
「あなたファースト」の心の中では、
「私は自己主張を抑えてあなたに合わせて生きている」
「それなのに・・どうしてあなたは私の気持ちをわかってくれないの?」
と思っているのです。
自分の感情や主張を抑えて相手のことを思いやっているつもりになっているけど、本音では相手に自分のその感情や主張をわかって欲しいと甘えているのです。

自分の心が満たされていないのに、相手の心を満たすことはできない。
「自分ファースト」で自分のわがままをたくさん聞いてもらい、酸いも甘いも身をもって経験した子どもは、心の器が大きく育ちます。
そして、大きな器にたくさんの思いやりの心が満たされる事になるのです。
今回は子育てをしている親御さんに例えて書きましたが、いかがでしたか?
コンビニでレジのお姉さんに怒鳴っているオッサンは思いやりでしょうか?
マスク、いつになったら入荷するの?と怒鳴っていた奥様は思いやりでしょうか?
そんな大人が子供に
「お友達には思いやりを持って・・・」
と話したところで素直に心に入るでしょうか?
子供さんはあなたの鏡です、見ていますよ?
最期までお付き合いいただき、ありがとうございました。
りゅうこころ ryukokoro