スポンサーリンク

心と身体の傷

スポンサーリンク
心理学
スポンサーリンク

会社経営・心理カウンセリング・教育コンサルタント・人材育成(ヒューマンリソース)講演家、りゅうこころです。ryukokoro

画像1

目次

  1. 相談
  2. 性の違い
  3. 性の対象
  4. 寄り添う事
  5. 男の愚かしさ

相談

「うちの娘が何度も手首を切っている。相談に乗ってもらえないでしょうか?」

というとある会社員の方からのご相談でした。

「私で出来る事なら・・・」

 と伺いましたが、部屋を開けてくれるまで10時間ほど掛かりました。

僕はずっと彼女の部屋の外で、自分の両親が自殺した経緯と自分が見た光景を話し続け、何とか彼女とお話しする事が出来ました。

内容はこうでした。

「私は中学生の時に従兄にレイプされてバージンではなくなりました。

先日大好きな彼と結ばれた時に

『お前、処女じゃないの?』

と言われ、本当の事を話したら

『うわ、汚な!!!』

って言われ、

『別れる』

って言われました。もう死のうと思いました。

最初は何も言われなかったら彼が初めてだよって言おうと思っていたんです。

やっと忘れられそうだと思ったのに・・・もう死にたいです」

画像2

性の違い

非常に聞いていて辛かったし、胸が引き裂かれる思いでした。

彼女が部屋の扉を開けてくれなかったのは「私が男性」ということでした。

でも両親が自殺した現場を見たことを克明に話し、

「男とか女じゃないと思うんだ、命って。男性は女性の欠陥品なんだよ。

命を育むことはできないし、十月十日お腹の中で護り通すことも出来ない。

まず、生理の苦しみや痛みで、男性は頭がおかしくなるだろうって言われてるし、出産に至っては男性はショック死するって言われてるからね」

と話をしたら

「私が思ってる男っていうのとはあなたはどこか違う。話聞いてくれる?」

となりました。

画像3

性の対象

今回私の両親については触れませんが、女性がモノとして、性の対象として見られてしまう世の中に非常に憤りを感じますし、女性を傷つける男性の醜さ、愚かさ、汚らしさを痛切に感じます。

そもそも料理・掃除・洗濯だって、大好きな人が自分の為にやってくれるから嬉しいのであって、やって当たり前ではないのです。

なんでこんな当たり前のことがわからない男が多いのでしょうか?

本当に腹が立って仕方ありません。

心から「いつもありがとう」と素直に思う事が出来てその一言を言う事が出来たなら、女性は大きな心で男性を大切にしてくれるのです。

私も男性です。

お嬢さんの本当の所の心の傷や身体の傷は判りません。

でも、理解しようとするかしないか、寄り添おうとするかしないかで変わってくるのです。

そこが、「男とか女ではなく人間だから」という部分です。僕は彼女に素直に言いました。

画像4

寄り添う事

「ごめんね、判った様なこと言ってるけど、僕には卵巣もないし子宮もない。

膣もないし生理も胸もない。

第二次成長期から男性の目線を気にしなければならなくて、好奇な視線で見られ、暑くても下着が透けるからと脱ぐことも出来ず、生理という生物の神秘的でとても素晴らしいものを恥ずかしい事である世の中の風潮にさらされている、本当の女性の気持ちは判らない。

でも、少しでも寄り添いたい、理解したい、力になりたいって思うんだ」と。

それを聞いた彼女はいろんな事を話してくれました。

楽しい事・辛い事・悲しかった事・誰にも言えなかった事・・・・

僕は「うんうん」って聞く事しかできなかった。

一緒に辛かったねって泣いてあげる事しかできなかったんです。

「その次の週から彼女は学校に行くようになりました!」

と親御さんから聞きました。3日間、すごく楽しそうに学校であったことを話してくれましたと。

この話は自ら命を絶った彼女のお通夜で聞きました。

自分の無力さを呪いました。

結局彼女は僕や親を安心させるために、辛い思いを堪えて学校に行く道を選び、3日後に自ら絶望を選びました。

画像5

男の愚かしさ

今回この様なセンシティブな内容を書いたのは、余りにも作り物であるアダルトビデオが簡単に誰でも視聴でき、事の善悪・人の気持ちが判らないバカな男が多すぎる事に対する警鐘です。

いいですか、男性諸君!!

女性が産んでくれなかったら君たちは存在すらしていない欠陥品なのです。

女性を射精の道具みたいにしか考えられないのなら、家で飼っているペットと同じく去勢してしまえ!!

男の力は体格的に不利な女性を助けるためにあるものであって、女性に危害を加える為、自分の性欲を満たすために使うのではない。

そして、この様な女性が心身共に傷ついてしまう行為が世界で毎日、何百人も行われている現実に目を向けなさい。

「性被害に逢いました」

なんて公表できる勇気ある女性は氷山の一角で、その記事にすら好奇の目を向ける様な男性はもはや男性ではない。

僕は男性です。

僕が話を聞いたばっかりに、彼女は死を選ぶ決断が出来てしまったのだと思っています。

聞かなければ命に別条のない自傷行為でまだ生きていたかもしれない。。。

己の無力さに本当に腹が立ちます。

りゅうこころでした。ryukokoro

タイトルとURLをコピーしました