スポンサーリンク

経営に於ける倫理とコンプライアンス

スポンサーリンク
心理学
スポンサーリンク

会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro

目次

  1. 倫理とは
  2. 経営倫理
  3. 企業倫理憲章
  4. コンプライアンス
  5. 語源

倫理とは

「倫理」とは何かという問いに答えるのは容易ではないと思います。なぜなら、その言葉は極めて抽象的概念であるばかりでなく、個々人に内在する精神的・内面的な概念に依拠する言葉でもあるからです。一般的に「倫理」とは、「人の踏み行うべき道」と解され、具体的には、「まじめ」、「思いやり」、「誠実さ」「悪いことをしない」「天下に恥じない言動」などの言葉で用いられることが多いようです。

経営倫理

 一方、「経営倫理」と同義語と理解している「企業倫理」という概念もまた難解であります。しかしこれも、英語の「Integrity」で表現されるように、「誠実さ、高潔、まじめ、首尾一貫など」と解釈されています。ちなみに米国の多くの経営者は、なにかと「インテグリテイ」を好んで口にします。

では企業が「倫理的である」とはどのような意味なのでしょうか。また企業は、何故に「倫理的でなければならない」のでしょうか。多くの企業では、「企業倫理綱領」を策定し、その組織構成員にたいして「企業倫理行動規範」を設け、その遵守や浸透・定着を図るよう、企業内倫理教育を熱心に進めています。それは何故なのでしょうか。

その答えの一つが、「当社では、企業不祥事を起こさないため、会社の信頼を失うことのないよう、日頃からの倫理教育訓練を実施しているのです」と答えれば、合格点に近いでしょう。その答えの一つが、「当社では、企業不祥事を起こさないため、会社の信頼を失うことのないよう、日頃からの倫理教育訓練を実施しているのです」と答えれば、合格点に近いでしょう。

企業倫理憲章

脱線しますが、上記の「企業倫理憲章」の主語は企業という組織体であり、「企業倫理行動規範」の主語ないし実践者は、そこに働くすべての組織構成員一人ひとりであることに、平素気づかない方が多いのではないでしょうか。また、企業倫理を以下の角度から承知しておくのも有意義だと思います。企業倫理の確立は、企業活動の頂点に位置するとし、誠実な組織作りを提唱した、A・Bキャロルのピラミッドモデルがあります。彼の「企業が守るべき社会的責任」の考え方は、依然として賛同できる議論だと思います。

コンプライアンス

一方、組織構成員の「誠実なひとづくり」について、S・ペイン教授は、『シェアバリュー論』における、「コンプライアンス戦略」を超越した「誠実さを希求する戦略への転換」を論述されています。これらは、大いに参考になるでしょう。

ところで、「企業倫理」という言葉とほぼ同義語的に使われている言葉に、「コンプライアンス」なる用語がありますが、それは決して同義語ではありません。

語源

そもそもコンプライアンスなる言葉は、ラテン語の「complere」である「満たす」とか、「十分にする」を語源としています。したがって、英語に転じた「コンプライアンス」は、応諾、従順、厳守、相手の期待に応えるなどが本意であり、我々がよく使う「法令順守」はコンプライアンスの意味の一部に過ぎないのです。すなわち、「コンプライアンスとは、組織に向けられた社会的要請に鋭敏に反応し、企業目的を実現していくことである」と。コンプライアンスもCSRもその論ずる理論的原点は同じなのです。

ちなみに、コンプライアンスという言葉が我が国へ初上陸したのは、1987年に発生した某大手電器メーカーのココム事件(共産圏への禁輸事件)がきっかけで、同時に、コンプライアンス・プログラムも導入されたのです。

今回は企業倫理とコンプライアンス(法令順守)の違いについて書いてみました。

りゅうこころでした。ryukokoro

ここでしか明かされないりゅうこころ、考え方の秘密。「僕は白ではなく漆黒、水になれなきゃ毒になれ!」|りゅうこころ ryukokoro
会社経営・心理カウンセリング・教育コンサルタント・人材育成(ヒューマンリソース)講演家、りゅうこころです。ryukokoro はじめに このnoteをこんな高額設定にさせていただいたのは、 「普段絶対明かさない、僕の頭の中だから」 です。 読まれた方の中には幻滅される方もいらっしゃるでしょう。 それでも僕...

高い講演料を払って聞きに行かなくてもあなたの知りたい事はここにある!心理学士で経営者が語る30年分の知識と経験を文章にしてあります。もしあなたが知りたい事があったらコメントください。その案件について私が出来る限り解説します。さあ、私の40年分の知識と経験を開いて御覧なさい!きっとあなたにもいろいろなものが見えてくるはずです。

りゅうこころのブログ | 何度も挫折しうつ病から半身麻痺になり、何度も死にたいと思った。でも今は復活して会社経営しています。そんな僕だから寄り添えることを発信するブログです。
タイトルとURLをコピーしました