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7665日の物語 19

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小説
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洗い物をし、お母様が拭いて片付けてくれて家族の食事会はお開きと

なった。僕は何度もお辞儀をし、茜さんには今まで出した事ないような

笑顔で何度も手を振った。

翌朝新聞配達を終わらせて歩いて学校に行った。奴らとはあれから話して

ないし、単車がどうなっているのなんてもうどうでもよかった。途中、

『おはようっす!風間さん、二日間もどこいってたんすかー?』

そういえば、コイツとはちゃんと話をしなければならなかった。茜さんに

ボコボコにされた工藤である。

『オレッチと単車おきっぱであの娘と走って行っちまって、ずっと帰って

こないんすから。。』

『わりい。いろいろ闘いがあってよ。空手道場に入門する事になったわ

(笑)』

『ええ?風間さん、またやるんすか?』

『もう暴力には使わねーよ、今度は健全なスポーツ空手だ。あん時だって

おめーらが無茶しなかったら俺もあそこまでキレてないぜ?』

『もうそれはいいじゃないっすか。。。単車俺んちに置いてあります

んで。。』

『あ、あれ、お詫びにお前にやるよ。もう単車降りるって決めたんだ』

『まじすか!!風間さんの単車、俺にくれるんすか?』

『だって、あのケガでお前が運んでくれたんだろう?今回の事で俺も学んだ

わ。正義きどって爆音たててよ、格好悪かったわ。そうだ!

俺、white angle 引退するわ。次の総長はお前な!!』

『え?!まじすか!!』

『そう!そん代わり、直管禁止で、コール禁止。20:00以降は単車降りろ。

これが約束できるんならお前に譲る。(コール=爆音立てる事)』

『絶対守ります。てか、守らせます!!しっかり引き継ぎますから!!』

『おう! 守れなかったらまた俺が暴れるからな!!』

『もう、勘弁してくださいよー』

こうして僕の正義ごっこは終わった。 『おはよー!』女子の声だ。

茜さんだった。

『おはよう、もう大丈夫なの?』

『うん、ちょっと風邪っぽかっただけだから』

『え、風間さん、この女と仲良くなったんすか?』←工藤

『おう、武術家同士、正々堂々とやり合ったからな。お前の事もケリ

つけたからよ』

『そんな、オレ納得いかないっすよ!!』←工藤

『俺がケリつけたってのに納得いかないってか?』

『いや、すいません。。。』←工藤

『わかったんなら、もう行け!!』

『はい、失礼しやす!!』←工藤は校舎と反対方向に走って行った。

年齢的には彼らの方が上だ。彼らがどこの高校に行っているのか、

中退しているのか中卒なのか、僕は知らない。

『そういえばさ、茜さんって同じ高校だったんだね』

『えー、ショック!知らなかったの??』

『知らなかったよ。野郎とばっか、つるんでたし。何年生?』

『風間君と同じだよ。1年生!! クラスも一緒なのに、ひどいなぁ。。』

まぢか!! 女の子に今まで相手にされてこなかった訳ではないし、女嫌い

というわけでもない。男友達とバカやってる方が楽しかったので、女の子

とこうして話をするなんて久し振りっていうくらい、話していなかった。

思えば中学卒業と同時に空手から離れ、ろくに施設に帰りもせず「正義」の

名のもとに暴れていた。気が付けば近所の高校にいたという感じだ。

学力が高かったので高校へは推薦で入ったが、よくあれだけの暴力事件を

起こしておきながら推薦取り消しにならなかったものだ。後に聞いた話

では、『一人で誰かを守るために行った正当防衛であり過剰防衛』と

『成績優秀』が、推薦取り消しを免れるキーワードになったらしい。

「あ、なるほど。そりゃ僕の事をしっている訳だ。。。」今頃気づくなんて

本当に僕は頭が悪い。

『昨日は。。ごめんな。。』

『えっ? 洗い物までしてもらって、こちらこそごめんだよー。。』

『いや、ほら、なんだ、、いきなり手握ってごめん。。』

おいおい、そんなこと言う時じゃないだろう!!今ならそう思うが当時は

女の子と話すのが一生懸命だったのだ。 彼女は言った。

『あ。忘れてた(笑)』 

幼少期に親を亡くした僕は常に人の顔色を見ながら生きてきた。この

「忘れてた」は嘘だ。でもいくら僕でもこの女の子の優しい嘘を正すほど

無神経ではない。

『靴紐、ありがとう!』そう言って僕は靴を見せた。

『風間くん、赤色にあうねー(笑)』まずい、心臓が潰れそう!かわいい!

『ありがとう。靴も買わなきゃね。紐だけきれいじゃ・・・ね』

『靴のサイズ何センチ?』 

『26センチ』180㎝の割には足は小さい。

『お父さんと一緒じゃん!探しておいてあげるよー(笑)』

『あ、ありがとう。。』昨日といい、今日といい、人にこんなに優しくして

もらったのは初めてなだけに僕は戸惑った。いつも施設育ちと見下され、

どこか距離を置いて接してこられただけに、不思議な感覚だ。

相変わらず授業中は居眠りし、あちらは女子トーク。会話もないまま終業の

チャイムと共に僕はダッシュで新聞店に行った。夕刊の配達を辞めさせても

らう為に。道場に毎日通う!勝手にそう決めたのだ。迷惑この上ない。。

店長に伝えると、『ちょうど朝刊から夕刊に配達時間を替えてくれって人が

いてねー。構わないけど風間君若いんだから朝刊2人分やってもらえる?』

『はい!宜しくお願いします!』即答である。体力と相談するまでもない。

夕刊から解放されるのであれば何でもよかった。

『ありがとうございます!!』と新聞店を後にし、僕は道場に駆けつけた。

『押忍!失礼します!』 奥から師匠が出ていらっしゃった。

『おおー、昨日のすき焼きはうまかったか?』

『押忍!鼻血が出るほど美味しかったです。ごちそうさまでした!』

『そうかそうか!! それはそうと、まだ誰も来ておらんのだ。どうだ、

ワシと立ち会ってみんか?』

背中に冷たいものが走った。でも同時にドキドキゾクゾクした。

『押忍!!宜しくお願いします!!あ、でも。。道着が・・・』

『これな!』師匠はまっさらの道着を準備してくれていた。

『いや、そんなの買えないっす!!』

『なんだ、せっかく買ってきてやったのに、いらんのか?(笑)』

僕は正座し両手をついて『押忍!!ありがたく頂戴致します。』と深々と

礼をした。

『さあ、ワシも着替えるから君も着替えなさい。お楽しみの時間だ!!』

師匠もワクワクしているようだ。僕は急いで着替え、身体を温めた。

『よし、いいな。始めるか!!』その刹那、師匠からとんでもない気を

感じた。

「これは最初からMAXでいっても危ないかもしれない」そんな気だった。

『コォォォー』と師匠の息吹。凄まじい気迫だ。いかん、飲まれるな!

僕も『ハァァァー!!』と息吹を入れる。互いの距離は1メートル。

武術家同士の気と気のぶつかりあいが始まった。『参る、本気でこい!』

そう言うや否や、矢の様な上段突き。上段受けで受けたものの、重い!!

加藤さんとは何もかも違う、この人は達人レベルだ。こちらもすかさず

追い突き中段。入った!!でもまるで岩を突いているようだ。

互いに一歩下がり、瞬時に呼吸を整えて次の攻撃に出ようとした時、

『そこまでーーーーーぃ!!!』と声が響き渡った。お母様だった。

『審判も立てず、貴方達は骨折位ではやめないでしょう?!』お母様は

お怒りだ。こ、怖い。。。

『ちょっとよぅ、この間見てていいなーって思ってよぅ。。。』師匠が

タジタジになってる。

『気持ちは判るけど、やるならちゃんと審判立ててやりなさい!!』

『押忍!!』二人の声がそろった。

『いい?寸止めね。当てちゃだめよ?  はじめぃ!!!』

『 大変な勉強ともサヨナラ!!心理学に基づいたこの考え方 をマスターすれば、学校の成績 も確実に UP する ! その考え方とは』 のこたえ!!!|りゅうこころ ryukokoro|note
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