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7665日の物語 23

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小説
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ここでしか明かされないりゅうこころ、考え方の秘密。「僕は白ではなく漆黒、水になれなきゃ毒になれ!」|りゅうこころ ryukokoro|note
会社経営・心理カウンセリング・教育コンサルタント・人材育成(ヒューマンリソース)講演家、りゅうこころです。ryukokoro はじめに このnoteをこんな高額設定にさせていただいたのは、 「普段絶対明かさない、僕の頭の中だから」 です。 読まれた方の中には幻滅される方もいらっしゃるでしょう。 それでも...

年末の大掃除、家族全員でおせちを作り、紅白歌合戦からゆく年くる年を

  

視て、近所のお寺に鐘を突きに行く。正月早々道場で餅をつきご近所の皆様

 

に喜んで食べてもらい、4人でコタツを囲んでの幸せなお正月。

  

「いいなぁー」そんな時間を過ごしながら、中学受験の子供達の冬期講習も

  

こなして、季節は春。桜が綺麗だ。僕たちはめでたく高校2年生となった。

 

そんなある日、僕にとっては驚愕な事件が起きた。茜ちゃんが長い髪を

 

バッサリ切ったのだ。まるで太陽が西から昇るくらいの驚きだった。

 

『・・・どうしたの?』 僕は恐る恐る訊いてみた。

 

『うん今日ね、お兄ちゃんの命日だから・・・』何とも歯切れが悪い。

 

「ひょっとして失恋か・・・?」 まったく、男というのは女性が髪を切る

 

とすぐに失恋と結びつける。「命日だから」と言っているではないか。

 

でも、僕が不思議なのは「命日だから、なぜ髪を切る?」という所だ。

 

本人にこれ以上聞きにくいのでお母様に聞いてみた。

 

『ああ竜二がね、茜の長い髪が好きだったの。でも風間君が傍にいてくれる

 

事であの娘も吹っ切れたんでしょ。大人の階段を上がれたっていう事よ』

 

意味が解らなかった。大人の階段?髪を切る?吹っ切れる?男の僕には

 

全く分からない。

 

その日の夜、いつもの様に勉強を教えていた。全然集中力がない。

 

『どうしたの?調子悪いなら今日は辞めておこうか?』

 

『ううん、違うの・・・』

 

『え、どうしたの?僕の教え方が悪い?わからなくなっちゃった?』

 

『ううん、そうじゃなくて・・・』何か言いたげだ。

 

『怒らないから言ってごらん』

 

『今日、お兄ちゃんの命日だから・・・。一緒に仏壇にお参りしてほしい』

 

『え?仏壇なら毎朝ちゃんとお参りしてるよ?』

 

『だからぁ、そうじゃなくって!!』茜ちゃんは声を荒げた。

 

『・・・わかったよ。一緒に行こう』

 

今度は僕が彼女の手を引いて階段を降りた。仏壇の前で一礼し、お線香を

 

立て、お鈴を鳴らし2人でお参りした。

 

『あのね、風間君にプレゼントがあるの・・・』

 

『ありがとう。靴紐かな?(笑)』

 

『茶化さないで!!!』 怒られた。。。

 

『ごめん。。ありがとう、何かな。。』

 

『目を閉じて手はお膝に置いて』幼稚園の時に先生から言われたな。。

 

僕は茜ちゃんの言うとおりにした。

 

『いいよって言うまで目を開けちゃだめだからね。約束できる?』 

 

『うん、わかった。約束する!』  僕は目と閉じて手を膝の上に置いた。

 

唇に温かく柔らかい感触。。時間にして1~2秒くらいだろうか。。。

 

『目。。。開けていいよ』 

  

僕は目を開けた。目を潤ませた茜ちゃんがそこには居た。

 

『茜のファーストキス。お兄ちゃんの前で貰ってくれてありがとう。。』

 

あの時の何十倍もの強烈な、心臓を握りつぶされそうな感覚。。。

 

それをグッと堪えて僕は言った。

 

『茜ちゃん、こちらこそ大切なキスをありがとう。大切にするよ』

 

その言葉を聞いた彼女の瞳から大粒の涙がぽろっと零れた。そして今度は

 

彼女が瞳を閉じた。僕は涙を指で拭い、優しく手を握ってキスをした。

 

僕にとってもファーストキス。茜ちゃんでよかった。唇が離れたと同時に

 

僕は彼女を抱きしめた。後ろの方でコソッと音が聞こえた。恐らく師匠か

 

お母様だと思うが、ここは気を利かせて出て見えなかったのだろう。

 

お母様の言った「大人の階段」とはこの事だったのか。。。僕は心から

 

彼女を大切にしようと誓った。

 

翌朝、僕はいつもの倍近く走った。ドキドキして眠れなかったし、走らず

 

にはいられなかった。暗かった空に太陽が昇っていく、綺麗な茜空だ

 

シャワーを浴びて部屋に戻り準備万端でノックを待った。コンコン!!

 

『風間君、準備できてる?』

 

いつもの茜ちゃんの声だ。

 

『うん、出来てるよ。』

 

そう言って扉を開けるといつもと変わらない茜ちゃんがいた。

 

『さ、ご飯たべよ!!』

 

『うん、行こう!』

 

朝食を戴き学校へ向かう、何らいつもと変わらない。学校に着くと

 

『えーー!茜、髪どうしたのーーー?!』  女子の声が響く。

  

『昨日お兄ちゃんの命日だったから、イメチェン! 変かな?』

  

『ううん、ぜんぜん変じゃないけど、風間君に好きな人が出来たとか?』

  

女子もやっぱり髪を切るとそこに結び付けるんだ(笑)

  

『風間君関係ないよ(笑) ただのイメチェンだよー』

  

そう言ってケラケラ笑っていた。彼女はクラスでもモテるので下駄箱や

  

机の中に手紙が入っているなんてことは珍しくないし、バレンタインデーが

  

近づくと『誰が彼女から貰えるのか』と男子の中で騒ぎが起こる程だった。

  

実際に彼女がチョコを渡すのは仏壇のお兄さんと師匠だけなのだが。。

  

そんな彼女のイメチェンに当然男子生徒もざわついた。様々な憶測が飛び交

  

う。

  

「茜さん失恋か?」

  

「でもお兄さんの命日だからって聞いたぞ?」

  

「命日だからってあんな長い髪バッサリいく?」

  

「好きな人が出来たとか?」

  

僕はそれら男子トークをいつもの様に予習しながら、知らん顔して聞いて

  

いた。しびれを切らしたある男子生徒が聞いてきた。

  

『あの・・・風間君・・・。茜さんの事なんだけど。。。』

  

『ああ、髪だろ?俺もびっくりしたよ。聞いてみたけどお兄さんの命日

   

だったからってしか聞いてないぜ。それ以外は知らないよ。』

  

茜ちゃんに聞こえる様にわざと大きな声で言った。彼女はこちらをチラツと

  

見て、答案を受け取るときと同じようにピースサインをしてみせた。

  

実は大きく変わった事がもう1つある。茜ちゃんが積極的に台所に立つ様に

   

なったのだ。僕のお弁当も彼女が作ってくれるようになった。お弁当箱

   

いっぱいのおかずと、ぎゅうぎゅうに握られたおにぎりだ。ちょうど

  

一週間くらい前だったか、茜ちゃんに聞かれたことがある。

   

『風間君ってどんなおかずが好き?』  

  

『僕は好き嫌いがないから何でも美味しく戴けるよ』

   

『うーん、じゃあ、お弁当のおかずって何が好き?』

  

『施設で育ったから、綺麗なお弁当に憧れたよ。卵焼き、赤いウィンナー、

   

ミートボール、鶏のから揚げ・・・みたいなのね』

  

『そんなの、全部冷凍食品で揃っちゃうじゃん。』

  

『施設ってさ、いっぱい作ってその残りをお弁当に詰めてくれるから、

  

冷凍食品ってあるいみ憧れなんだよね。あ、あと、おにぎり!』

   

『おにぎり?山下清みたい(笑)』

  

『おにぎりって食べる人の事を思って握ってくれているっていうイメージ

  

があってさ、すごく憧れるんだよね。』

  

それらが全部叶えられているお弁当、本当に幸せだ。

  

ちなみに卵焼きの端っことか多く焼いたウィンナーなどは師匠が嬉しそうに

   

朝食で召し上がっている。

  

『そうかー、茜が作るようになったかー ♬ 』とご機嫌だった。

  

テスト期間、高校が昼で終わったある日、僕は茜ちゃんを連れて兄弟子の

   

お墓にお参りした。僕を救ってくれて子供達を救うために車の前で盾となっ

  

て亡くなった恩人のお墓だ。兄弟子の事を墓前で話し、お墓を掃除して

   

茜ちゃんがお花を供えてくれた。その帰り道、

   

『風間君、お兄ちゃんの所にも一緒に行ってくれる?』と誘われた。

   

そうだ!これだけお世話になっておきながら、竜二さんのお墓にはまだお参

  

りした事がない!!僕は茜ちゃんとお花屋さんに行き、お墓に向かった。

   

小さなお墓だった。手入れも行き届いている。師匠やお母様がよくお参り

  

『 大変な勉強ともサヨナラ!!心理学に基づいたこの考え方 をマスターすれば、学校の成績 も確実に UP する ! その考え方とは』 のこたえ!!!|りゅうこころ ryukokoro|note
まず、このページに来てくれたあなたの選択は正しい!!ロジックの変革にこそ!!そして心理学士が教える勉強法にようこそーーー!!歓迎します! 会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro 『 大変な勉強ともサヨナラ!!心理...

されているのだろう、お花も新しい。二人で手を合わせ、帰路に就いた。

   

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