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7665日の物語 4

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小説
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どれくらい時間が経っただろう。僕の家でお引っ越し見たいな事がされている。

  

ネコちゃんは大切に手に持っているが、僕の意識はパトカーから見える自分の家

  

の方にいっている。 

  

大人の人達はどんどん増えてくる。不思議な事に不安は全くなく、ただただ、

   

「なんだろう?」と思っていた記憶しかない。

   

僕のお父さんは大阪の人でお母さんは外国人(正確にはイギリスと台湾のハーフ

  

で日本国籍)で、名古屋という街に僕たち家族は住んでいる。

  

そしてお父さんが生まれ育ったという大阪という所には行った事がない。

 

だから友達が『おじいちゃんからお年玉もらった』とか『おばあちゃん家

 

行ってきた』とかいう話を聞くと羨ましかった。所謂、親戚というものが

 

僕には無かったのだ。

  

加えて一人っ子で兄弟もいなかった。

  

いつもならお父さんはまだ帰ってきていない時間。お父さんはお仕事で朝早く家

  

を出て夜遅くに帰ってくる。

 

お父さんが帰ったら玄関に正座してお母さんと二人で「おかえりなさい!」を

  

するのが僕の家の決まりだった。

  

でもパトカーの中から家をみると、お父さんの大切なスカイラインがある。

  

「お父さん帰ってきてるんだ!!」毎週土曜日と日曜日は家にあるお風呂ではな

  

く、近所の銭湯に通っていた。そこでお風呂上りに飲むフルーツ牛乳がたまらな

    

く好きで、お父さんがたまに早く帰ってこられた時も水曜日以外なら銭湯に

  

出かけていた(銭湯は水曜定休日)

  

今日この時間にお父さんが帰ってきているという事はフルーツ牛乳が

  

飲めるんだ!! そんな事を考えながら家の方を見ているとおまわりさんが

  

3人、それぞれハシゴに上って何かを下ろしているのが見えた。

  

子供というのは不思議なもので、興味を持って見だすと他の事は考え

  

られなくなる。おまわりさん3人で何かを下ろしている光景が不思議で

  

そこが自分の家であることも、今自分がパトカーに乗っている事も、野次馬

  

がいっぱいいる事も考えなかった。ただ離れて「何かを下ろしている」事

   

だけに意識を集中していた(昔から視力はあまりよくなかった)

  

ふと自分が手に持っているものに意識がいった。ネコちゃん!!

  

もう声も聞こえない。さっきまで膨らんでは戻ってたお腹も動いていない。

   

『おまわりさん、ネコちゃんが動かないの!!』運転席に座っていた警察官

   

に僕はと訴えた。『ん?そうなんだ。あとでもらってあげるから…』

   

あとでもらってあげる?この言葉の意味するところがわからなかったが、

   

おまわりさんがそう言ったって事は、「座ってて」という事だと子供なりに

   

解釈した。そのうち遠足などでお弁当を食べるときに敷くシートの青くて

   

すごく大きいものをおまわりさんたちが広げて、僕の家を目隠しした。

   

「なんだろ?なんで見えなくしちゃうんだろう?そうだ、家に帰らなきゃ」

   

この不自然な周りの行為にようやく僕は「帰宅する」という本質に気づく。

   

『おまわりさん、僕家に帰らなきゃ。お父さんもお母さんも心配するし、

   

今日はテストを見せなきゃいけないんです。』『ん?うん・・・』

   

おまわりさんの返事。え、なんだろ?ネコちゃん持ってきちゃったから

   

僕は警察署に連れていかれて牢屋に入れられるんじゃないかと心配になり

   

『おまわりさん、ネコちゃん持って来ちゃってごめんなさい。可哀想だけど

   

ちゃんと元に戻してくるから。お家に帰らせてください。。。』

   

ベソかきながら僕は警察官に懇願ともいえるお願いしをした。

   

『んー?ねこちゃんは大丈夫だよー。あとでもらってあげるからー』

   

再度こういわれた僕はただならぬ恐怖に襲われた。

   

『なんでおまわりさん、僕を帰してくれないんだろう。あの秘密基地

   、

入っちゃいけませんって先生に言われてたのに入ったからかな。。

   

やっぱり今はおまわりさん優しいけど、牢屋に入れられて殴ったり蹴ったり

   

されるのかな・・・』

   

僕は父親から日常的に虐待を受けて育った。普通の子供はグラグラして乳歯

   

が抜け永久歯に生え代わるものだが、僕は虐待で前歯が上も下も無かった。

   

寝ている時に踏みつけられて前歯が全部抜けてしまっていた。

    

そんな虐待の経験もあり、いま自分の置かれている状況からすごく怖くて

   

痛い事をされる・・・という想像しかできず、しかも相手は父親ではなく

    

警察官という事で、「とんでもない事をされる!!」←ひどい偏見だ

   

と恐怖から身体の震えが止まらず、気分が悪くなってきた。

   

『ぼく、大丈夫か?顔色悪いな。先に病院行こうか?』

   

『いえ、大丈夫です。。。』これまた恐怖のキーワードが出た。幼い頃

   

というのは、「病院に行く」ということがとても恐怖だ。病院自体が

   

怖いというのもあるが、親ならいざ知らず、たとえおまわりさんといえども

   

「他人に病院に連れて行ってもらう」というのはとてつもない恐怖なのだ。

   

言い換えれば耐え難い罪悪感とでも表すべきか。読者の皆様は幼い頃に

   

車と接触した、自転車で転んだ、道を急いでいて見た目激しい怪我などを

   

して、『大丈夫?病院いこうか?』などと声を掛けられて条件反射的に

   

『いえ、大丈夫です!!』と罪悪感や恥ずかしさの否定感覚で口に出した

   

経験はないだろうか。私は自転車で走っていて前輪から側溝にはまって

   

一回転して転んだ時に、大人の方から『大丈夫?病院行こうか?』と

   

言われ『だ・だ・大丈夫です。すみません!!』となぜこちらが謝ら

   

なければならない謂われは何もないのに、「穴があったらはいりたい」

   

一心でお断りした事がある。そう考えると羞恥心なのだろうか。。

   

話を戻す。この時警察官が言った、

   

『ぼく、大丈夫か?顔色悪いな。先に病院行こうか?』

   

の『先に』というキーワードがこの後重要になってくるのだが、

   

パトカーに乗せられ最初の誇らしげなウキウキ感から一転、

   

疑心暗鬼➡パニックを起こしてしまっている僕には断る事が精いっぱい

   

だった。どう考えてもこの子供の状況はおかしい。今の自分が警察官でも

   

病院を奨める。手には子猫の亡骸を持ち、家に帰る事を否定されパトカーに

   

乗せられ、いつもは誰もいない自分の家の周りに大勢の人だかりができ、

   

そしてブルーシートで自分の家を目隠しされているのだ。この先何が待って

   

いるのかなんて考える余裕はない、とにかく今が怖いのだ。だってこの時

   

僕は恐怖から脂汗を掻きながら吐き気をこらえ、手に持っている子猫のこと

   

なんて忘れている。むしろ、「手に何かを持っている」こと自体に意識が

   

無いのだ。それほどの訳の分からないパニック状態である。

   

やがて女性の警察官が二人来て、僕の両側に座った。僕はパトカーの後部

   

座席で警察官に挟まれた。恐怖はMAXだ。

   

『ごめんなさい!算数のテストが72点だったことはちゃんとお父さんと

   

お母さんに言いますから、お家に帰らせてください!!』

   

僕は体が小さく女の子みたいな顔をしていたため、よくいじめられた。

   

小学生というのは男子よりも女子の方が力も強ければ口も強く、なにより

   

団結力と正義感が半端なく強い。僕はいつも女子達に守ってもらっていた。

   

当然男子からするとこの状況は面白くない以外の何物でもない。

   

小突かれては女子に守ってもらい、また陰で小突かれた。前歯がない事でも

     

酷くいじめられ、「入れ歯」とあだ名をつけられた。実際に入れ歯なんて

   

入れてないが、恐らく家庭で子供が見る祖父母が入れ歯を外した姿を想像

   

『 大変な勉強ともサヨナラ!!心理学に基づいたこの考え方 をマスターすれば、学校の成績 も確実に UP する ! その考え方とは』 のこたえ!!!|りゅうこころ ryukokoro|note
まず、このページに来てくれたあなたの選択は正しい!!ロジックの変革にこそ!!そして心理学士が教える勉強法にようこそーーー!!歓迎します! 会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro 『 大変な勉強ともサヨナラ!!心理...

してのあだ名だろう。子供というのは残酷で正直だ。

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